事業所や施設のZEB化を実現する環境・エネルギー実証施設を浜松にオープン
- ニュースリリース
オムロン フィールドエンジニアリング株式会社
2014年11月11日
2014年11月11日
オムロン ソーシアルソリューションズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:近藤喜一郎、以下OSS)とオムロン フィールドエンジニアリング株式会社(本社:東京都目黒区、代表取締役社長:関戸隆明、以下OFE)は、2014年11月13日、OFEの自社保有施設であるヒューマンテクニケーションセンター(静岡県浜松市)内に、最適なエネルギーマネジメントによりZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)※1を実現する全く新しいタイプの環境・エネルギー実証施設「ヒューテック環境ラボ」をオープンします。
エネルギーコストの高騰や再生可能エネルギーの活用、分散エネルギー活用による災害対策といった社会的エネルギー課題に対しては、日本はもとより、地球温暖化問題を抱える世界各国が真剣に取り組まなくてはならなくなっています。ヒューテック環境ラボは、このような社会的背景の中、太陽光発電、小型風力発電などの再生可能エネルギーや燃料電池、マイクロガスコジェネ、小型バイナリー発電機といった最新の「創エネ」システムと、定置型リチウムイオン蓄電装置や系統連系式EV充電器などの「蓄エネ」システムを組み合わせ、施設内のエネルギー利用効率の最大化を目指して開設する実証施設です。
ヒューテック環境ラボでは、導入した創エネシステム、蓄エネシステムを統合的に制御すると共に、照明や空調、給湯等、電力や熱エネルギーを用いて稼働するエネルギー設備の「省エネ」効率を見える化する「負荷シミュレーション」が行える環境を構築します。これによりエネルギー対策に課題を抱えるお客様が、自社施設のエネルギー使用の合理化をリアルに実感でき、近い将来にお客様が成すべきZEBの実現に貢献する、という新しいコンセプトで取り組んでいきます。
具体的には、お客様施設の既存の設備構成を仮想的に再現し、現状のエネルギー需給状況と、ヒューテック環境ラボの最新システムを活用して最適にマネジメントされた場合のエネルギー需給状況と比較し、最新システムの導入効果を実感していただける、というものです。また、システムの高度化を図る一環として、太陽光発電システム等の安定稼動を見守るO&Mサービス※2の質の向上などにも取り組んでいきます。
ヒューテック環境ラボでの実証環境は、一般的なオフィスビルでのエネルギー効率化に留まらず、鉄道駅や道路施設、学校、病院、自治体庁舎等の公共施設を対象に、「エネルギー地産地消」や災害・停電時のBCP(事業継続計画)等に貢献するエネルギー需給システムを幅広く再現できるよう整備を進めていく予定です。OSSとOFEは、ヒューテック環境ラボの取組みを通じて、社会におけるエネルギー利用の効率化と、効率的な分散型エネルギーインフラの普及、構築に貢献していきます。
※1: 建築物における一次エネルギー消費量を、省エネ性能の向上、エネルギーの面的利用、オンサイトでの再生可能エネ
ルギーの活用等により削減し、年間の一次エネルギー消費量が正味(ネット)でゼロ又は概ねゼロとなる建築物。
(独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)による)
※2: Operation & Maintenance /運用と保守のサービス
◆施設概要
名 称 : ヒューテック環境ラボ
所 在 地 : 静岡県浜松市北区新都田1丁目4-1
本件に関するお問い合わせ
[マスコミの方のお問い合わせ]
オムロン ソーシアルソリューションズ株式会社
環境ソリューション事業部 企画営業部 宮崎鉄也
Tel.03-6451-0647
[お客様からのお問い合わせ]
オムロン フィールドエンジニアリング株式会社
環境事業本部 環境エンジニアリング部 早川典明
Tel.03-6451-0494
ホームページ http://www.omron-fe.co.jp/